セレコックスとカロナール(アセトアミノフェン)やミオナールの併用はいいの?

セレコックスとアセトアミノフェン(カロナール)やミオナールの比較

 

セレコックスはNSAIDsと呼ばれる鎮痛剤の一種で、痛みの元になる「プロスタグランジン」という成分を作り出さないようにすることで痛みを抑える薬です。一方、アセトアミノフェン(カロナール)とミオナールはNSAIDsではないため、痛みの取り方が全く異なります。

アセトアミノフェン(カロナール)

 

アセトアミノフェンはおもに頓服用の鎮痛剤として使われている痛みどめです。しかし、作用の仕組みがセレコックスなどのNSAIDsと違い、脳の体温調整中枢や中枢神経に直接作用して、解熱・鎮痛効果を発揮します。おだやかに効いて副作用が少ないため、子どもにも使用できるという特徴があります。

 

最もアセトアミノフェンが注目されるポイントの1つに、インフルエンザの解熱・鎮痛に使われるという部分があります。

 

通常、インフルエンザで高熱を出している場合、アスピリンやボルタレンといった一部のNSAIDsは使用されません。これらの解熱鎮痛剤にはインフルエンザ脳症のリスクがあるためで、特に子供にリスクが高いため使用は禁止となっています。ロキソニンにはインフルエンザ脳症のリスクはないとされているため、処方されるケースがありますが、それでも「20歳以上の成人」という条件付きです。

 

とはいえ、インフルエンザにかかると時に40度近い高熱が出るため、特に子どもがつらい思いをします。そんな際の解熱剤として、アセトアミノフェンが使用されるのです。

 

また、市販薬も広く出回っており、タイレノールやラックル、バファリンチュアブルなどにアセトアミノフェンが配合されています。

 

ミオナール

 

ミオナールは筋弛緩剤の一種となります。筋弛緩剤の中では効果がかなり弱い方なので、筋肉のこわばりが原因で痛みが出ているときに、ほぐして痛みを緩和するために利用されることが多いです。

 

弱いとはいえ筋弛緩剤というデリケートな医薬品なので、市販はされていません。ただ、副作用はそれほど強くなく、うつなどによる緊張型頭痛の治療などにも処方されるなど、広く利用されています。

 

↑のように、セレコックスなどのNSAIDsとは解熱・鎮痛と言う部分では似ていますが、全く異なる医薬品となります。なので、効果のある/なしにはかなり個人差があり、痛みどめとしての強さの比較はなかなか難しい部分があります。

 

併用は可能なの?

 

NSAIDs同士の併用(例えばセレコックスとロキソニンの併用)となると、全く同じ作用の薬を併用することになるため、併用する意味はほとんどありません。 →ロキソニン、ボルタレン、イブプロフェンなどの強さや違いを比較

 

しかし、セレコックスとアセトアミノフェン、もしくはセレコックスとミオナールの併用の場合、作用の違う薬の併用となるので、場合によっては効果の増強が見られることがあります。

 

また、お互い併用注意の医薬品ではないので、症状によっては同時に処方されるケースもよくあります。

 

ただ、意識しておきたいのが臓器への負担の問題です。例えばNSAIDsは腎臓、アセトアミノフェンは肝臓への負担があるため、1つだけに絞った時に比べて2倍の臓器負担があることになります。また、ミオナールにも肝臓のAST、ALT、腎臓のBUNなどの上昇リスクがあるので、NSAIDsと併用すると臓器への負担がかかります。

 

なので、2つの医薬品を併用して表向き副作用がなく、強い効果が得られたとしても、内臓が負担にさらされているということが考えられます。そのため、併用をする場合は自己判断では行わず、医師の診察を受けて、臓器の数値などをしっかり監視しながら行うべきでしょう。