セレコックスの副作用(腹痛・口内炎・下痢)などについて

セレコックスの副作用について知ろう

 

セレコックスはCOX-2選択阻害薬なので、一般的なNSAIDsに比べて胃にやさしいと言われています。その分副作用も少ないですが、まったくゼロというわけではありません。

 

ここでは、

 

  • 副作用について
  • 注意点について

 

を中心に、セレコックスの副作用について解説します。

 

セレコックスの副作用が出る確率はどのくらい?

 

セレコックスは承認時のテストを行っているので、副作用が出る確率もある程度算出されています。

 

病例

副作用発生確率

関節リウマチや変形性関節症

24.6%

腰痛、腱鞘炎、関節炎など

34.6%

手術後やケガ、抜歯

13.1%

参考ページ:セレコックス添付文書

 

↑を見るとわかりますが、症状によって副作用の確率が違ってきます。この理由は2つあります。

 

1つは、症状によってセレコックスの服用に関する用法・用量が変わってくるからです。  →セレコックスの服用タイミング・飲み方

 

もう1つは、サンプル数の不足です。それぞれの副作用の確率は800~1500例程度のサンプルから割り出されていますが、このくらいのサンプル数だと多少確率に誤差がでてくることはあります。

 

従って、本剤を服用して副作用が出る確率は10~30%程度と考えるとよいでしょう。

 

こう見ると「少し高いかな」と感じるかもしれませんが、これは重い副作用と軽い副作用を合わせた確率となります。なので、仮に副作用が出たとしても、重症化してしまう可能性は低いと考えてよいでしょう。ただ、そうはいってもセレコックスに副作用があることは事実。事前に、どのような症状が出る可能性があるのかは押さえておきましょう。

 

目次

 

セレコックスの主な副作用~腹痛(胃痛)、口内炎や下痢など~

 

比較的頻度が高いのが、消化器系の副作用となります。

 

1~5%未満

0.1~1%未満

腹痛口内炎下痢、便潜血陽性

悪心、鼓腸、消化不良、便秘、胃炎、口が渇く、舌障害、嘔吐、吐き気、口角びらん、腹部膨満、上腹部痛、胃不快感湿疹、

 

消化器系の副作用の中で多いのが、「腹痛」や「口内炎」「下痢」となっています。

 

まずもっとも多い「腹痛」については、やはり多いのがCOX-1阻害によるものでしょう。

 

成分名(薬品名)

IC50(COX-1/COX2)の比率

アスピリン(バファリン)

166

イブプロフェン(イブ)

15

ジクロフェナク(ボルタレン)

0.7

セレコキシブ(セレコックス)

0.3

 

↑はCOX-1とCOX-2のIC50(半数抑制濃度)の比率を表した図となっています。そのため、上の表の数値が大きければ大きいほど、COX-1阻害のほうがCOX-2阻害よりも優勢ということになり、胃痛などが出やすいと言えます。COX-2は痛みのある箇所を中心に出現する一方、COX-1は全身に分布しています。胃の粘膜保護にもCOX-1の出現が関わっており、COX-1を阻害してしまうと胃が荒れやすくなるのです。 →セレコックスの作用機序について

 

本剤は数値が0.3となり、一般的な痛みどめのなかではかなりCOX-2を選択的に阻害することができ、胃にやさしいNSAIDsとなります。

 

とはいえ、それでも数値が0ではない以上、COX-1の阻害もある程度は行うということです。COX-1を阻害してしまうと胃の粘膜のバリアが損なわれて、一部の人に腹痛(胃痛)が起こってくることになるのです。本剤はCOX-2の選択性が高いほうなので、胃痛があるからといって他の鎮痛剤に変えてもたいていはそれほどよくならないか、悪化することが多いでしょう。それよりは、胃の粘膜を保護する「ムコスタ」などの胃薬を合わせて飲むようにするのがおすすめです。

 

また、解熱消炎鎮痛剤剤には薬物性の口内炎のリスクがあり、口の中やくちびるのただれ、のどの痛み、発熱(悪寒)が出る場合があります。免疫やアレルギー等の原因が考えられていますが、詳細は不明となっています。粘膜が傷つく症状が腸の粘膜に出て、下痢が現れることもあります。いずれも薬品性の症状の場合が多いので、発生した場合は本剤の服用はやめたほうがいいでしょう。

 

セレコックスの主な副作用~発疹・蕁麻疹などの症状~

 

セレコックスでは、皮膚への副作用が出ることもあります。

 

1~5%未満

0.1~1%未満

発疹

そう痒症、体や顔のむくみ、紅斑性皮疹、湿疹、蕁麻疹、薬疹

 

なかでも特に多いのが「発疹」となり、1~5%未満の確率で起こると言われています。また、蕁麻疹やかゆみなどの皮膚副作用なども低確率で起こるほか、血管性のむくみが顔などに起こる場合もあります。

 

原因はさまざまですが、多いのがCOX-1の阻害によるプロスタグランジンの低下によると考えられています。プロスタグランジンは痛みの主成分なので、本剤でCOX-2を阻害することで痛みどめとして作用します。しかし、すでに解説したとおりCOX-1の阻害もどうしても起こるので、全身のプロスタグランジンも低下してしまうことになります。その結果、皮膚炎が起こり、発疹や蕁麻疹といった形で現れるとされているのです。

 

また、過敏症やアレルギーによるものもあります。ほとんどの医薬品にはどうしても「相性の悪い人」というのがつきもので、本剤も体に合わない人はわずかですが存在します。そして、過敏症やアレルギーとして発疹・蕁麻疹やむくみといった形で現れる場合があるのです。その中でも多いのが光線過敏症で、多くの医薬品で発症してしまう人がいます。

 

光線過敏症の場合は、太陽光などの光にさらされると反応が出て、発疹などが現れる症状です。光線過敏症が出た場合は、原則としては本剤の服用は中止し、別の痛みどめに切り替えることになります。

 

セレコックスの主な副作用~めまい、頭痛、眠くなるなど~

 

セレコックスの服用によって、眠くなる、頭痛、めまいなどの精神系の副作用もありえます。

 

1~5%未満

0.1~1%未満

眠気

頭痛、浮動性めまい、耳鳴り、味覚異常

 

服用すると眠気が起こる医薬品は多いですが、セレコックスにも眠気・傾眠といった副作用の症状があります。ただ、確率としては1.3%程度となっており、どちらかというとかなり眠気が起きにくい医薬品と考えたほうがよいでしょう。
参考:Could Celebrex couse Sleepness

 

確率が低いため、もし眠気が起こったときは、まず本剤以外の原因を検討したほうがよいでしょう。

 

セレコックスの副作用としての頭痛については、もともと頭痛にも効果が認められているわけですから、「薬剤性」が主原因と考えられます。薬剤性の頭痛については医薬品によって原因はさまざまですが、本剤の場合は主な原因は特定されていません。ただ、中脳水道周辺灰白質や延髄縫線核などの痛覚抑制機能を有する部位での機能異常が考えられています。

 

セレコックスのその他の副作用について

 

ここまで紹介したセレコックスの副作用以外にも、いろいろな副作用があります。ここでまとめて紹介します。

 

高血圧・動悸・不整脈など

 

すでに何度も解説している通り、本剤はCOX-2を選択的に阻害します。しかし、COX-1の阻害ができるわけではありません。その結果、全身のプロスタグランジンの出現が抑えられることになります。

 

プロスタグランジンにはさまざまな効果がありますが、「輸入細動脈」を拡張させる作用もあるので、COX-1を阻害することで輸入細動脈が細くなり、近医尿細管再吸収が増えて体内のナトリウム(水)がたまりやすくなります。むくみが起こる原因はここにありますし、血圧上昇なども見られるようになります。この状態が続くと、動悸や不整脈といった症状が出てくることも十分考えられます。

 

輸入細動脈が収縮するとGFR(糸球体ろ過量)が減少するため、腎機能が低下することもあるようです。

 

セレコックスの副作用としても比較的重い部類に入るので、血圧上昇や動悸などが見られる場合は服用を中止したほうがよいでしょう。

 

頻尿、尿たんぱくなど

 

本剤にもCOX-1阻害効果はあるため、結果的に体内にナトリウム(水)がたまりやすくなるのは説明した通りです。この溜まった水を排出しようとするために、頻尿・多尿といった副作用が現れることがあります。

 

また、GFRの低下に伴いβ2マイクログロブリンが増加しやすくなります。この「β2マイクログロブリンの増加」はセレコックスの副作用のなかでも最も多いもので、5%以上の出現率があります。

 

一般的にはβ2マイクログロブリンが増加しても健康面で問題が出るとは限りません。ただ、腎臓病などで人工透析を受けている場合は別です。長期透析患者はβ2マイクログロブリンが増加による透析アミロイドーシスなどのリスクがあるので、服用によってさらにβ2マイクログロブリンを増やすのは避けたほうがいいでしょう。

 

倦怠感(だるい)、体重増加など

 

セレコックスの服用によって、倦怠感(だるさ)や体重増加が起こることもあります。

 

まずは倦怠感について。だるさの原因はさまざまでなかなか特定は難しいですが、考えられるのがセレコックスの副作用の「高血圧・動悸」があります。高血圧になると、「倦怠感」の症状が出るため、本剤が間接的にだるさを生んでいる可能性があるのです。

 

また、セレコックスの副作用には発疹・蕁麻疹といった皮膚症状があります。これは薬剤性のもの、つまり「薬疹」の場合が多いですが、重症化すると倦怠感が出現することがあります。薬疹の症状として倦怠感が出る場合は重症化が心配されます。いずれにしても、倦怠感が出たり、だるいと感じる場合は速やかに服用をやめたほうがよさそうです。

 

体重増加については、体内のナトリウム(水分)が増えたことによる「むくみ」が原因のことがほとんどです。つまりほとんどが「水分」なので、むくみが解消すれば体重も元に戻るでしょう。この薬自体に、食欲が増えたり太りやすくなったりといった副作用は認められていません。

 

長期服用・投与時は心筋梗塞・脳卒中などのリスクに注意

 

本剤はリウマチなどにも使われるため、服用期間が長期になりやすいという特徴があります。

 

本剤を1年以上長期投与した場合の安全性は日本国内では確認されておらず、臨床データもありません。ただ、海外では長期投与によって心筋梗塞や脳卒中の発言が増えるというデータがあるので、いずれにしても長期投与はおすすめできません。通常は、投与開始から2~4週間で症状の改善が見られない場合は、他の治療方法を考慮することとされています。

 

セレコックスジェネリックの副作用は?

 

ジェネリックとは、成分が同じで価格・名前が違うもののことを指しています。つまり、本剤のジェネリックに関しても、本剤と同じ成分(セレキシコブ)が入っており、効果や副作用についても同じと考えて問題ありません。

 

なので、ジェネリックを選択したとしても、効果も変わりませんし、副作用の原因・対策も同様ということになります。

 

個人輸入代行サイトでジェネリックがよく販売されています。ジェネリックなので名前も違うものになりますが、有効成分は同じなので副作用についても変化はないと考えてよいでしょう。

 

まとめ

 

セレコックスの副作用を中心に説明してきましたが、1つ1つの発症率はあまり高くはありません。しかし、種類がいろいろあるので、合算すると10~30%程度となります。だいたい、5人につき1人程度は副作用が現れると考えてよいでしょう。「自分は副作用は出ないだろう」と油断して考えず、セレコックスを服用するまえに副作用について知っておき、いつでも対応できるようにしておくことは大切です。

 

それに、セレコックスで副作用が出やすいのは

 

  1. 高齢者
  2. こども
  3. 腎機能障害がある人

 

となります。この中でも高齢者は体の機能が落ちてきており、思わぬ副作用が出る恐れがあるので服用の際は要注意です。また、体調を崩して医者にかかるときに、本剤を服用していることをしっかり話しましょう。

 

ここまでセレコックスの副作用について説明してきたので、「怖い」というイメージを持つかもしれません。しかし、本剤はCOX-2を選択的に阻害できたり、リウマチ治療に効果的など、メリットが多い痛みどめな点もまた事実です。副作用と効果のバランスを考えて、適切に使うことが大切です。

 

本剤の効果については↓で細かく説明しているので、一度確認しておいてください。

 

→セレコックスの効果や通販方法について紹介