セレコックスを高齢者が服用するリスク

高齢者のセレコックス服用の注意点

 

高齢者とは、「65歳以上の男女」という意味です。高齢者に該当する場合は、医薬品の服用は慎重に行う必要があります。セレコックスでもそれは同じで、さまざまな注意点があります。

 

セレコックスの代謝や排泄が遅れる

 

ほとんどの医薬品は、服用後に肝臓・腎臓で代謝され、排泄されることで体内からいなくなります。セレコックスも同じで、服用してから2~3時間で血中濃度が最大になりますが、その後はじょじょに血中濃度が下がっていくことになります。

 

→血中濃度や半減期、持続時間はどのくらいあるの?

 

しかし、高齢者になると、昔に比べて肝臓や腎臓の機能が衰えてくるため、代謝・排泄についても遅くなる傾向があります。また、体が弱って複数の医薬品を服用しているケースが多く、その分肝臓や腎臓に負担がかかっていることもあるでしょう。そのため、セレコックスを服用したとしても、なかなか体外に排出することができなくなり、副作用などのリスクが高くなるのです。

 

高齢者では患者の状態を観察しながら、慎重に投与すること。
参考ページ:セレコックス添付文書

 

↑はセレコックスの添付文書に書かれている内容ですが、高齢者の場合はとくに慎重さが必要となり、状態をしっかり見ながら服用量や方法などを決めていく必要があるということになります。

 

具体的にどんなトラブルが考えられる?

 

高齢者の場合、セレコックスは慎重な服用が必要となります。では、具体的にはどのようなリスクが考えられるのでしょうか?

 

健康高齢男女(66~83歳)24例及び非高齢男女(19~48歳)24例にセレコキシブ200mgを1日2回、8日間反復投与したとき、定常状態における空腹下投与時の高齢男女のCmax及びAUC0-12h(Cmax:1808ng/mL、AUC0-12h:11852ng・h/mL)は非高齢男女(Cmax:973ng/mL、AUC0-12h:5871ng・h/mL)と比較して高値を示した。また、高齢女性のCmax及びAUC0-12h(Cmax:2362ng/mL、AUC0-12h:15466ng・h/mL)は 高齢男性(Cmax:1254ng/mL、AUC0-12h:8238ng・h/mL)より高値を示した。

 

↑は添付文書の引用です。少しわかりにくいですが、かんたんに言うと効果・副作用が増強される恐れがあるということになります。

 

→副作用とは?腹痛や口内炎、下痢・便秘など

 

セレコックスの副作用については↑で解説していますが、腹痛・下痢といった「消化器系症状」、さらには眠気などの「精神系症状」が増強されてしまう可能性が高くなります。

 

対処法としては、単純に「セレコックスの服用量を減らす」というのがあります。効果も増強される傾向があるわけなので、服用量を減らしても十分な効果が得られる可能性が高いのです。服用量を減らすことで副作用も出にくくなりますから、リスクを減らすには一番手っ取り早い方法です。

 

→セレコックスの効果や作用機序

 

セレコックスの詳しい効果・作用のしくみについては↑をご覧ください。

 

ただ、どのくらい減らすべきかは素人判断できないので、医師と相談しつつ、服用量を決めていくのが無難でしょう。

 

ワーファリンとの併用は要注意

 

セレコックスは、もともとワーファリンが併用注意に指定されています。

 

→併用注意や飲み合わせの注意点

 

詳しくは↑で解説していますが、併用するとワーファリンの作用が強くなりすぎてしまうためです。

 

そして、高齢者の場合、ワーファリンとの併用リスクがさらに高まることがわかっています。

 

海外で特に高齢者において、本剤とワルファリンを併用している患者に、プロトロンビン時間の延長を伴う重篤で場合によっては致命的な出血が報告されている。

 

↑は添付文書の記述ですが、高齢者の場合、特にリスクが高く、致命的な出血などがありえるとされています。

 

ワーファリンはその特性上、高齢者のほうが服用している人が多い医薬品です。なので、セレコックスを服用する際は、ワーファリンと併用しないよう注意する必要があります。鎮痛目的でセレコックスを処方してもらう場合は、ワーファリンを服用していることはしっかり申告するようにしましょう。